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民話の宿 旅館荒澤屋

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旅館

6月14日 「荒澤屋100周年」

テレビ「アドマチック天国」の取材スタッフに「創業何年か」と
尋ねられ「明治40年創業」と答えておいた。
数日してスタッフが「今年で100年になりますね」と
電話で確認を求めてきた。
計算してみると、まさに100周年の年だ。

1、荒澤屋の初代は山梨県塩山の農家の長男だったが、
  農業が生に合わず、次男に譲ると、単身、山越えで
  氷川村を訪れた。
  氷川村の風土が気に入った初代は、ここに定住を決め
  一杯飲み屋を開業した。
  手堅く商う初代に信用がつくと、やがて村の素封家、村木家
  から嫁をもらい、村木家の山の木材を使っての宿屋を創立する
  ことになる。
  当時のお客様は、山梨県に向かう通称甲州裏街道を行く人や
  行商の人達であったろう。

2、2代目は昭和3~4年頃、近くの宮司の次男が婿に入った。
  私の父だ。戦後は小河内ダム景気、材木景気、その後に
  続く高度経済成長、と大いに繁盛した。

3、3代目私は、まるで商売気がなく、会社勤めとなったが
  父に乞われて昭和49年後を継ぐと、すぐ宿を新築し
  気負ったが、なにせ素人商法なため苦労した。
  昭和61年より民話を始めて、平成元年より民話の宿と
  なる。

4、4代目は私のひとり息子である。
  平成17年景気低迷の中でのスタートだが、
  荒澤屋をさあどう展開させていくか?

                           ひろじい






 
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