友人から「九州から駆けつける者もいる。お前も出て来い」との
電話あり。
行かねばもう会えんかもと、忙しい旅館業をさぼり出掛けた。
28年ぶりの大学だ。が、まるで浦島太郎だ。
何もかも変わってしまっている。
あの懐かしい学校のシンボル、ピラミッド校舎前集合だ。
これも近々取り壊されるという。
「荒澤君!」来た来た!が、「あんただれ?」の連発だ。
何人かはテレビで私をみたことがありわかったようだ。
部室を訪ね、現役委員長に速研の近況を伺う。
「今速記を書ける学生はひとりもいません」という。
速研とは名ばかり、旅行・イベント目的のサークルに
変わり果てたという。
一同、がっかりし寂しく(?)学校を去った。
夜の懇親会はさすがに盛り上がった。
途中から駆けつける者ありで、約18名となった。
皆の近況を聞くに、青春の甘い、またほろ苦な思い出がよみがえった。
もちろん名刺も配り、旅館の宣伝は怠りない。
楽しかったが、ピラ校も速研もなくなった大学へ
再び訪れる日はあるだろうか。
お宿の主