藤の花も若葉に衣替え。
しょうぶのむらさき、かきつばたのきいろも、すぅーっと長い葉を広げ
雨にぬれてゆっくりとかわってゆく。
「床掛けもぼたんからすいれんの花」
「折敷きも」
「各部屋の色紙もよ」
この時期の宿は忙しい。
山の緑もいっそう深みを増して、杉の大木にからまりながら
ていかかずらの白、またたびの白、どくだみの白、その中に、
うす紅のほたるぶくろがゆらり‥中に小さなほたるの子が
遊びに出ようと待っています。
‥奥多摩の6月はちょっとすてきです。
女将