(前回のあらすじ)コンサルタントからアドバイスをいただいた我々。
早速‥。
ひろじいの提案で障子の張替えをすることに。
1年に1度張り替えていても、厳しい世に揉まれているうちに
障子紙は傷んでくる。
コンサルタントいわく「ちょっと、いや、いちばん気になります」。
天気もいいしイッキに張替える。
小さな宿とはいえ、全部張り替えるとなると結構な量だ。
しかし問題はない。
ひろじいも女将も「障子を張り替え何十年」のキャリアで
初心者は嫁だけだ。
途中女将は一人で張りあげるという高度な技術を披露。
むかしむかしは糊も作りましたよ、と障子張りの
思い出大会となった。
慣れるとかなり楽しい。
ちょっとだけ職人気分になれる。職人が聞いたら怒るだろうが。
本物の職人はといえば、市場に仕入れに行ったまま帰って来ず、
結局障子張りは3人で終えた。
明日からのお客様が少しでも快適でいられるよう、
我々の改革はまだまだ、まだまだ続くのであった。
おわり。
荒澤屋